幼児教育無償化、命守る仕組みを 保育中の事故防止で遺族ら訴え

 政府が10月施行を予定している幼児教育・保育の無償化を巡り、東京都内で23日、保育中の事故防止策を考えるシンポジウムが開かれた。政府は認可外施設も対象とする考えだが、事故で子どもを亡くした遺族らは「性善説では命は守れない」と訴え、安全を保障する仕組みを求めた。

 政府は希望しても認可保育所に入れない待機児童の問題を踏まえ、認可外の利用料も一部補助する方針。認可外のうち劣悪な業者を排除するための「指導監督基準」を下回る施設でも施行から5年間は対象となる。

 一方で、2004〜17年に保育中の事故で死亡した子どもは約200人に上り、うち約7割を認可外が占める。


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