鎌倉市が食べ歩き自粛条例 観光客で混雑、苦情相次ぎ

食べ歩きを楽しむ人でにぎわう「小町通り」=22日午後、神奈川県鎌倉市

 神奈川県鎌倉市議会は22日、観光客らで混雑する場所で歩きながら食べる行為の自粛などマナー向上を求める条例を可決した。市民から「観光客とすれ違う際にソフトクリームや団子のたれで服が汚れる」との苦情が相次いでいた。罰則はなく飲食店に販売規制もない。全国でも珍しい条例で4月から施行する。

 鎌倉市の年間の観光客は約2千万人に上る。苦情が多いのはJR鎌倉駅から鶴岡八幡宮の間にある小町通りや鎌倉大仏で知られる高徳院から最寄りの江ノ島電鉄長谷駅までの歩道。路上が汚れる被害も報告されている。

 条例は歩行者が接触するほど混雑した場所での食べ歩きなどを迷惑行為と規定した。


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