原子力規制委、合格証草案を公開 再処理工場審査、異例の措置

使用済み核燃料再処理工場=青森県六ケ所村

 原子力規制委員会は20日の定例会合で、日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)について、事実上の審査合格証に当たる「審査書案」の草案を公開した。再処理工場の本格稼働に必要な規制委の審査は最終盤。草案は事務方が作成し、原燃の安全対策全般を数百ページにわたり記載した。会合では、合格判断を前に、委員らが疑問点や意見を述べて論点を明確化させるが、事実上の合格とする意思決定まではしないという。

 審査書案が出来上がると合格の流れが固まるが、草案段階で公開するのは異例。規制委は、草案に内部で疑問の声が上がったため作成過程を透明化するのが狙いだとしている。


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