駿河湾のサクラエビ、一部禁漁に 春の産卵場を保護

サクラエビの春漁で駿河湾の一部を禁漁とすることを決め、記者会見する静岡県桜えび漁業組合の実石正則組合長(左)ら=18日夕、静岡市

 国内では静岡県の駿河湾だけで水揚げされるサクラエビの春漁に関し、静岡県桜えび漁業組合は18日、産卵するエビを保護するために主漁場である駿河湾の一部を禁漁とすることを決めた。

 サクラエビは記録的不漁が続き、昨年の秋漁は休漁となった。今春も禁漁区設定などで、資源回復を図りながらの操業となる。初出漁は解禁日の24日の見通し。

 組合によると、サクラエビは春漁の時期に産卵期を迎える。禁漁とするのは、駿河湾の15の「海区」のうち、主な産卵場がある湾奥部の4海区。

 漁期は6月5日までだが、抱卵している親エビが増え、秋漁以降に影響が出ると判断した場合、前倒しで打ち切る。


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