2019年2月21日 05:35 | 無料公開
光格天皇が「鳳輦」と呼ばれる乗り物で運ばれる様子が描かれた絵巻「桜町殿行幸図」(国立公文書館提供)
約200年ぶりとなる退位による天皇代替わりが5月に迫るのを前に、東京都千代田区の国立公文書館が4月6日から、前回退位した江戸時代の光格天皇が、御所から上皇の住まいへ移る様子を描いた絵巻を展示する。
絵巻は「桜町殿行幸図」で、高さが約60センチ、全長は上下巻合わせて約45メートル。1817年3月に、光格天皇が「鳳輦」と呼ばれる乗り物で運ばれる様子や行列に加わった公家、見物する人々が色鮮やかに描かれている。
国立公文書館は絵巻の展示に合わせ、当時、幕府とやりとりする朝廷側の窓口となった公家が記した「公武御用日記」なども公開する。