稲田総長、児童虐待適切に対処を 検察長官会同で訓示

検察長官会同で訓示する稲田伸夫検事総長=20日午前、法務省

 全国の地検、高検のトップらが集まる検察長官会同が20日、法務省で開かれ、稲田伸夫検事総長は訓示で「児童虐待については、警察や児童相談所など関係機関と連携協力し、医学的知見の情報収集に努めるなど、適切に対処してほしい」と述べた。

 裁判員制度は今年5月で開始から10年となる。稲田検事総長は、裁判員の精神的負担を考慮し、裁判所が遺体の写真などの取り調べを認めないケースがあると指摘。「刑事裁判は証拠によって認定されるものだ」として、必要な場合は証拠採用されるよう努めることを求めた。


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