2019年2月19日 19:12 | 無料公開
体内で不要なタンパク質や病原体を分解する「オートファジー」(自食作用)の働きを活発化させることで、老化を抑制し寿命を延ばせたとの動物実験の研究結果を、大阪大の吉森保教授(細胞生物学)らのチームが19日付の英科学誌電子版に発表した。健康寿命を延ばす取り組みへの応用が期待できるとしている。
チームによると、オートファジーは加齢に伴って低下することが知られる。ショウジョウバエで、加齢とともに増加する「ルビコン」というタンパク質の働きを抑えると、オートファジーが活発化して寿命が平均で約20%延び、運動機能が改善、神経変性疾患の原因となるタンパク質の蓄積も減った。