最低価格で入札繰り返す、京都 官製談合事件の逮捕業者

排水路整備工事入札を巡る官製談合事件で、家宅捜索のため京都府精華町役場に入る捜査員ら=16日午前11時37分

 京都府精華町発注の排水路整備工事入札を巡る官製談合事件で、公競売入札妨害容疑で逮捕された建設会社社長岩井勝則容疑者(54)の会社が、他の町発注事業でも、最低制限価格と同額か近い金額で入札を繰り返していたことが16日、府警などへの取材で分かった。一部は落札しており、府警は不自然な入札がないか詳しく調べる。

 府警は16日、町役場などを家宅捜索した。

 精華町が公開する入札結果によると、岩井容疑者の会社は2017年7月の道路改良工事の入札で、最低制限価格と同額で落札。他にも18年にかけ、落札しなかったものも含め最低制限価格と同じか数千円差の入札が複数あった。


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