2019年1月22日 19:03 | 無料公開
【モスクワ共同】日ロ平和条約締結交渉で、日米同盟を潜在的脅威と見なすロシアの懸念を考慮し、両国政府が条約に「安全保障条項」を盛り込む方向で調整していることが22日分かった。将来にわたり「互いに敵対的な軍事政策や行動を取らない」と明文化することが検討されているという。複数の日ロ外交筋が明らかにした。
プーチン大統領が強調する「信頼関係強化」を具体化するもので、ロシアには同盟関係にある日米がロシアに敵対する事態を回避する狙いがありそうだ。一方日本には、軍事大国ロシアの脅威を取り除くほか、安保面のロシアの懸念を払拭することで北方領土の返還を促す思惑がある。