手作業でプログラム修正、厚労省 統計問題、24日に閉会中審査

厚生労働省が入る中央合同庁舎=1月11日、東京・霞が関

 毎月勤労統計の不正調査問題を巡り、調査結果に統計上の処理を施すプログラムは、厚生労働省の職員が手作業で修正を繰り返していたことが20日、分かった。外部の目が入らない閉鎖的な状況でプログラムを改変する慣行が、15年にわたる不正調査の温床となった可能性がある。

 28日の通常国会召集に先立ち、24日午前には衆院厚労委、同日午後に参院厚労委で不正調査問題について閉会中審査が開かれる。政府統計への信用を損なった上、雇用保険などの大規模な過少支給にも発展した事態を重く見て、野党のみならず、与党も調査の実態解明に向け追及を強める構えだ。


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