米、ロシアに条約破棄通告へ 中距離核廃棄の違反巡り

1987年12月、ホワイトハウスでINF全廃条約に調印するレーガン大統領(右)とゴルバチョフ・ソ連書記長(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】米国とロシアの中距離核戦力(INF)廃棄条約を巡り、トンプソン米国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)は16日、ブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部で記者団に対し、ロシアの条約違反が続けば米国は2月2日に条約破棄を正式通告すると明らかにした。規定では通告から6カ月後に破棄となる。

 米国は、ロシアが配備を進める新型の地上発射型巡航ミサイル「9M729(NATOの呼称はSSC8)」について、条約が禁じる500〜5500キロが射程に入るとして廃棄などを求めてきたが、ロシアが応じないと指摘してきた。


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