危機脱出へ「国民大討論」 仏大統領、失敗リスクも

15日、フランス北部グランブールテルルドで開かれた「国民大討論」で演説するマクロン大統領(AP=共同)

 【パリ共同】フランスで政権抗議デモが続く中、マクロン大統領が危機脱出を図ろうと提案した「国民大討論」の初の会議が15日、北部グランブールテルルドで開かれた。3月半ばまで国民の意見を聴き、政策に反映させる考えだが、世論には冷めた見方も多く、失敗するリスクもある。

 初会合にはマクロン氏も出席し、危機的な状況は「(問題解決への)チャンスにもなる」と呼び掛けた。ノルマンディー地域圏を構成する5県の市町村長約600人と対話し、各自治体に寄せられた住民の意見を聴いた。グランブールテルルドでは抗議デモも行われ、参加者は「マクロン、辞めろ」と叫んだ。


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