米政権、瀕死男児の母にビザ発給 入国規制を適用せず

アブドラ・ハサンちゃん(左)と父親=米カリフォルニア州オークランドの病院(米イスラム関係評議会サクラメント・バレー提供、共同)

 【ロサンゼルス共同】トランプ米政権は18日、入国規制に沿って米国への渡航受け入れを拒んできたイエメン人の母親について、西部カリフォルニア州オークランドの病院で治療を受けている瀕死の男児(2)との面会を求める父親の訴えを受け、一転して査証(ビザ)を発給した。

 家族の支援を続ける「米イスラム関係評議会」によると、母親は19日夜にも現地入りの見通し。医師は男児が長く持たないと宣告し、時間との闘いが続いている。

 男児は先天性の脳疾患で闘病を続けるアブドラ・ハサンちゃん。自力で呼吸できず、父親は「生命維持装置を外す前に、母親に手を握らせてあげて」と訴えていた。


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