2018年12月19日 11:46 | 無料公開
トヨタ自動車本社=愛知県豊田市
トヨタ自動車労働組合(約6万9千人)が2019年春闘で、ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分の要求額を示さない方向で検討に入ったことが19日、分かった。ベアだけに焦点を当てず、定期昇給や手当を含む賃上げ総額を提示し、期間従業員などを含む全組合員ベースで要求する見通し。19年1月下旬に組合員に示し、2月に正式決定する。
ベアは長年、春闘の成果の目安とされてきた。産業界全体が注目するトヨタ労組の方針転換は他社の交渉にも影響を与えそうだ。
トヨタの経営側が18年春闘で、トヨタのベアが過度に意識される状況を変えるとして回答額を公表しなかったことに対応する。