2018年12月19日 10:32 | 無料公開
東証1部に上場し、セレモニーで鐘を鳴らすソフトバンクの宮内謙社長=19日午前、日本橋兜町の東京証券取引所
携帯電話大手ソフトバンクが19日、東京証券取引所第1部に株式を上場した。初値は1463円を付け、公開価格の1500円を下回った。政府による携帯料金の値下げ圧力や、中国大手の通信製品排除の動きが事業の逆風になると市場で受け止められた。初値に基づく時価総額は7兆35億円。
親会社のソフトバンクグループはソフトバンク株の3分の1超を売り出し、新規上場では過去最高とみられる約2兆6千億円を調達した。6割超の出資比率でソフトバンクを連結子会社にしたままの「親子上場」になる。
市場関係者は公開価格割れについて「東京市場全体がやや低調だったことが響いた」と指摘した。