石綿訴訟、和解総額54億円 車整備士も、弁護団報告

 大阪アスベスト(石綿)弁護団は18日、工場労働者に対する国の賠償責任を認めた2014年の「泉南アスベスト訴訟」の最高裁判決後、石綿を扱った全国の元労働者ら約340人分の健康被害を巡る訴訟で国と和解が成立したと発表した。和解金の支払総額は約54億円に上るという。

 弁護団は「工場労働者以外も被害を相談してほしい」と話す。

 弁護団によると、石綿を含むブレーキ部品などの研磨に従事してきた大阪府茨木市の元自動車整備士が国に1265万円の損害賠償を求めた訴訟が11月30日、大阪地裁で国側が全額支払うとの内容で和解成立。他にも化学工場の研究者らが原告の訴訟も和解した。


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