2018年12月18日 17:55 | 無料公開
フィリピン・タクロバンに掲げられた「麻薬一掃」の看板=15日(共同)
【マニラ共同】フィリピン政府は18日、麻薬犯罪対策で捜査当局が殺害した容疑者が、ドゥテルテ政権発足後の2年5カ月間に5050人に上ったと発表した。ドゥテルテ大統領は人権団体や欧米諸国からの人権軽視との批判には耳を貸さず、強権的な手法を改める気配はない。
フィリピン中部レイテ島タクロバンでは「麻薬一掃」をうたう看板が掲げられているが、地元の男性運転手が「意味のない標語だ。低収入の運転手仲間は現実逃避と気分転換を兼ねて麻薬を使っている。貧困対策を進めないと抜本的な改善にはならない」と話した。