中国、カトリック地下教会を吸収 バチカン譲歩で司教一本化

 【北京共同】中国政府とキリスト教カトリックの総本山バチカン(ローマ法王庁)が、それぞれ異なる司教を任命し競合していた中国内の二つの教区で、バチカン側が中国政府に譲る形で司教を一本化したことが分かった。中国が事実上、地下教会を吸収することになる。カトリック系メディア、アジア・ニュースが15日までに報じた。

 同ニュースは、今年9月の司教任命権を巡る双方の暫定合意を守るため、バチカン側が「犠牲」を払ったと伝えた。地下教会の信者らは落胆しているといい、今後摩擦が起きる可能性もある。


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