南京追悼式典、最高幹部が不参加 「精日」処罰条例を施行

13日、中国江蘇省南京市で開かれた南京大虐殺の犠牲者の国家追悼式典(共同)

 【南京共同】旧日本軍の中国・南京占領から81年となる13日、中国政府は江蘇省南京市の「南京大虐殺記念館」で犠牲者を追悼する国家追悼式典を開いた。昨年は習近平国家主席が出席したが、今年は最高指導部メンバーは参加を見送った。日中関係改善の流れに配慮したとみられる。

 南京市ではこの日、旧日本軍の軍服を着るコスプレ行為などで日本軍国主義を称賛する「精日(精神的日本人)」と呼ばれる人々の言動を、刑事責任の追及も含めて処罰するとした条例が施行された。

 式典では全国人民代表大会(全人代)の王晨・常務委員会副委員長が「日本が悲惨な南京大虐殺を引き起こした」と演説した。


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