病院の向精神薬200錠持ち出し 名古屋、自己使用と薬剤師

向精神薬の「マイスリー」

 名古屋第一赤十字病院(名古屋市)で、薬剤師が向精神薬約200錠を無断で持ち出していたことが13日、病院や愛知県への取材で分かった。薬剤師は「眠れないので自分で使った」と話しているという。

 病院は11月に事態を把握しながら県に届け出ておらず、県は麻薬取締法に基づき病院を立ち入り検査、速やかな届け出や管理体制の改善を指導した。

 病院や県によると、薬剤師は6〜11月にかけて、向精神薬の「サイレース」10錠、「ハルシオン」10錠、「マイスリー」175・5錠を持ち出した。医師が患者に処方した量より多く管理簿に記載し、水増し分を持ち出していた。


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