保険料軽減、来年10月廃止 75歳以上、一部猶予も

 75歳以上が加入する後期高齢者医療保険で、政府は12日、低所得者の保険料を最大9割軽減している特例措置を来年10月に廃止する方針を固めた。うち年金収入80万円以下の約380万人は同月から保険料が上がるが、低所得者向けの年金生活者支援給付金の支給などが同時期から始まるため負担が相殺される。一方、年金収入が80万円超、168万円以下の約370万人は収入要件によって給付金を受けられない人が多いため、保険料の引き上げを1年間猶予する。

 後期高齢者の保険料は「定額部分」と「所得に応じた部分」を合わせたもので、所得が一定以下の場合は定額部分が2〜7割安くなる仕組み。


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