日立、スイス電力設備事業買収へ 8千億円、大手ABBから

 日立製作所が、スイスの重電プラント大手ABBから、送配電や制御などの電力システム事業を買収する方向で調整していることが12日分かった。実現すれば、買収額は8千億円規模となる見通しで、日立の企業の合併・買収(M&A)では過去最大。世界の重電市場で米ゼネラル・エレクトリック(GE)やドイツのシーメンスといったライバルに対抗する狙い。年内の合意を目指す。

 ABBの電力システム事業は世界首位で、2017年の売上高は103億ドル(約1兆1700億円)。電力網の分野は新興国での整備加速や再生可能エネルギーの世界的な拡大に伴い、成長が見込めると判断した。


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