遺産の申告漏れは3523億円 国税庁、6・9%増

 国税庁は12日、2017事務年度(17年7月〜18年6月)の相続税の調査で、遺産の申告漏れの総額は前年度比6・9%増の3523億円と発表した。海外資産の調査を強化しており、同32・5%増の70億円の申告漏れが見つかった。

 全体の調査件数は1万2576件。1万521件で違反があり、うち1504件は悪質な仮装・隠蔽があったとして重加算税が課された。追徴税額は同9・3%増の783億円。

 申告漏れがあった財産の内訳は、現金・預貯金が1183億円。有価証券527億円、土地410億円と続いた。

 また、文書や電話で修正申告などを求める「簡易な接触」の結果を初めて公表。


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