日大、卒業生子女10人を優遇 医学部で不適切入試、計9大学に

記者会見で謝罪する日本大の高山忠利医学部長(右)ら=12日午後、東京都板橋区

 文部科学省の医学部入試の緊急調査を受け、日本大は12日、東京都内で記者会見を開き、今年と昨年の医学部一般入試で追加合格者を出した際、卒業生の子女計10人を優遇する不適切な運用があったと発表した。影響を受け不合格となった10人のうち希望者については来春の入学を認める。

 日大の高山忠利医学部長は「高い公平性が求められる入試において不適切との指摘を受け、受験生に心からおわび申し上げる」と謝罪した。

 医学部の不適切入試が発覚したのは、女子らを合格しにくくする不正な得点操作が発覚した東京医科大に加え、昭和大、順天堂大など計9大学となった。


  • LINEで送る