トヨタ自動車、部品輸送を効率化 運転手不足対応、排ガス減にも

 トヨタ自動車が、取引先から完成車工場への部品輸送の効率化に乗り出したことが10日、分かった。部品メーカーによる個別の配送を改め、トヨタの手配したトラックが複数の取引先を回り、無駄なく部品を集める。運転手不足に伴う物流費の上昇を抑え、排ガスの削減にもつなげる。

 子会社のトヨタ自動車九州の宮田工場(福岡県宮若市)で2016年、トヨタ自動車東日本の宮城大衡工場(宮城県大衡村)で今年9月に導入しており、トヨタ本体の工場でも採用する方向で検討を始めた。

 新たな輸送方式は、牛乳メーカーが牧場を巡回して生乳を集めるやり方になぞらえ「ミルクラン」と呼ばれる。


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