警察庁長官賞受賞の元警察犬死ぬ 大阪府警「ゲルマン号」

大阪府警の警察犬「ゲルマン号」=2017年1月、大阪市

 警察犬の活動として全国で初めて警察庁長官賞を受賞し、昨年引退した大阪府警の元警察犬「ゲルマン号」が死んだことが10日、関係者への取材で分かった。12歳だった。持ち前の嗅覚を生かし、数々の事件や災害現場に出動するなど活躍していた。

 ゲルマン号は2007年に採用された雄のシェパード。13年に大阪市で発生した女児連れ去り事件では、においを頼りに女児のランドセルを発見。採取した指紋から容疑者の男が特定され、逮捕につながったとして府警に長官賞が贈られた。

 大きな体格と真っ黒な体毛、つぶらな瞳が特徴で、子どもたちからファンレターが届くなど人気を集めた。


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