ゲノム編集「作り話と思えず」 中国研究者と交流の専門家

米スタンフォード大のウィリアム・ハールバット教授(同氏提供・共同)

 【ワシントン共同】中国の研究者が人の受精卵へのゲノム編集で遺伝子を改変した双子を誕生させたとしている問題で、この研究者と以前から交流があった米スタンフォード大のウィリアム・ハールバット教授(生命倫理学)が6日、電話取材に応じ「(双子誕生は)完全な作り話とは思えず、本当に実行したと推測している。慎重さや思慮深さが足りなかった」と批判した。

 双子誕生を主張している中国・南方科技大の賀建奎副教授とは昨年初めに会議で知り合った。賀氏は、マウスやサルでゲノム編集の安全性などを調べていると説明。実際に、人受精卵で臨床研究を実施しているとは聞いたことがなかったという。


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