iPS創薬で難病のALS治療 慶応大が治験開始

 慶応大は、運動神経が失われ、全身が動かせなくなっていく難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の治療薬の候補を見つけ、3日から治験を始めると発表した。患者の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から神経細胞を作ってさまざまな薬を与える実験で、現在はパーキンソン病に使われている薬が細胞死を抑えることを突き止めた。

 iPS細胞を使って見つけた薬の治験は、今回が国内3例目。

 対象は20〜80歳の患者20人。パーキンソン病の薬「ロピニロール塩酸塩」の錠剤を半年飲んだ人と、見た目は同じで有効成分が入っていない錠剤を飲んだ人を比較し、安全性や効果を調べる。


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