日立化成、社長報酬減額の処分 検査不正、70年代から

検査不正に関する記者会見で謝罪する日立化成の丸山寿社長(中央)ら=22日午後、東京都中央区

 日立製作所グループの日立化成は22日、ディスプレー材料や自動車部品、鉛蓄電池などの検査不正を受け、丸山寿社長の月額報酬50%減額などの処分を発表した。執行役1人を事実上解任したほか、野村好弘執行役副社長は23日付で執行役専務に降格。特別調査委員会による調査報告書も公表した。一部製品の不正は1970年代後半から行っていたという。

 丸山氏のほかに田中一行会長ら12人の役員も報酬の20〜50%をカットする。減額はいずれも12月から3カ月間。日立製作所は、田中氏の日立取締役の退任を発表した。


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