米紙発行人が大統領批判 「大金積めば殺人帳消し」

20日、米ワシントンで記者団に話すトランプ大統領(UPI=共同)

 【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポストのフレッド・ライアン発行人兼最高経営責任者(CEO)は21日、同紙へコラムを寄稿していたサウジアラビア人記者カショギ氏の殺害を巡り、「米大統領の前に大金を積めば、殺人も帳消しにされるという危険で明白なメッセージを世界の独裁者たちに発信した」とトランプ大統領を激しく批判する寄稿を掲載した。

 ライアン氏は、事実上のサウジ最高権力者のムハンマド・ビン・サルマン皇太子の責任を追及しない方針を明らかにしたトランプ氏の20日の声明を「異様で不正確で、まとまりがない」と酷評。「カショギ氏殺害をごまかそうとしている」と非難した。


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