ヨウ素剤、子ども重点配布へ 規制委が見直し議論、来月に

安定ヨウ素剤の事前配布について議論する原子力規制委員会の定例会合=21日午前、東京都港区

 原発事故の際の甲状腺被ばくを防ぐ安定ヨウ素剤の事前配布の仕組みを見直すため、原子力規制委員会は21日の定例会合で、専門家会合を設置することを決めた。被ばくの影響が大きい子どもや若い人への配布に重点を置く方向で検討する。現在は、緊急時の配布が難しい全国13道県16原発の半径5キロ圏の全住民に自治体が事前配布することを原則としているが、行き渡らせるのが作業上困難で、子どもにも配布できていないケースがある。

 専門家会合は来月に初会合を開き、来年4月をめどに報告書をまとめ、それを基に、規制委が見直し内容を決定する。


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