伊方原発仮処分、特別抗告を断念 運転容認の高松高裁決定で住民側

 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを求め、愛媛県の住民が申し立てた仮処分を退けた高松高裁の即時抗告審決定について、住民側は20日、最高裁への特別抗告を断念することを明らかにした。同日が特別抗告の期限で、運転を容認した高裁決定が確定することになった。

 住民側は「松山地裁での差し止め訴訟で伊方原発の危険性を立証することを重視するべきだと判断した」としている。

 15日の高裁決定は、火山リスクについて「立地が不適とは考えられない」とした原子力規制委員会の判断に合理性があると指摘。申し立てを却下した松山地裁決定を支持し、住民側の即時抗告を退けた。


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