経産省、災害時燃料供給で対策 自家発電ガソリンスタンド5倍に

 経済産業省の有識者会議は15日、地震や豪雨などの災害の際にもガソリンや灯油の供給を維持するための対策をまとめた。非常用の自家発電設備を備えたガソリンスタンドを将来的に現在の約5倍の1万カ所に増やすのが柱。生産設備の耐震化や、緊急時の輸送体制の強化も盛り込んだ。

 9月の北海道の地震では、全域停電で多くのスタンドが営業を停止し、自家発電があるスタンドに行列が発生。災害時に地域住民への燃料供給が滞りやすいことが改めて示された。

 対策では、スタンドの自家発電の整備目標を従来の8千カ所から引き上げ、全体の3分の1以上を自家発電があるスタンドとする方針を掲げた。


  • LINEで送る