G20の温暖化対策は不十分 研究機関、日本は化石燃料に依存

主な国の1人当たり温室効果ガス排出量

 20カ国・地域(G20)の地球温暖化対策を評価した結果、エネルギー供給全体の8割を化石燃料が占めているほか温室効果ガスの排出削減目標が低く、取り組みが不十分だとする報告書を世界の研究機関などでつくるチームが14日、発表した。日本は化石燃料への依存度が特に高く、1人当たりの排出量も一部先進国より多い状況で、一層の努力が求められそうだ。

 2020年に始まるパリ協定は世界の気温上昇を2度未満、できれば1・5度に抑えることを目指すが、チームは各国の現状の取り組みでは難しいと分析。「目標達成には、世界全体の排出量の8割を占めるG20の役割が重要だ」と強調した。


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