スルガ銀、985億円の赤字 不正融資で貸倒引当金膨らむ

赤字額が上場以来最大となった2018年9月中間連結決算について記者会見する、スルガ銀行の有国三知男社長=14日午後、静岡県沼津市

 スルガ銀行(静岡県沼津市)が14日発表した2018年9月中間連結決算は、純損益が985億円の赤字となった。シェアハウス投資を巡る不正融資問題などで焦げ付きに備えた貸倒引当金が膨らみ、前年同期の211億円の黒字から赤字に転落した。

 19年3月期の業績予想も下方修正し、純損益は975億円の赤字になる見通しだ。赤字額は金融危機の影響が残る02年3月期に計上した236億円を大幅に上回り、1965年の上場以来最大となる。

 引当金積み増しなどによる実質与信費用は、不正の温床となったシェアハウス関連で947億円計上した。


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