絵を描くことで心穏やかに 若年性認知症で個展

絵を描く佐藤彰さん

 若年性認知症と診断された佐藤彰さん(61)が描きためた作品の個展「かたちへの想い 今ふたたびの人生を生きる」が東京・浅草の「ギャラリーエフ」で21日から開かれる。12月2日まで。

 夕日や水、樹木などの心象風景を、アクリル絵の具やクレヨンなどで描いた作品約40点を展示する。佐藤さんは夕刊紙で編集や広告を担当していたが、56歳で若年性アルツハイマー病と診断された。2年の休職を経て退職。3年前から、芸術療法を受け、絵を描き始めた。

 佐藤さんのパートナー門川淑子さん(73)は「(佐藤さんは)絵を描くことで、心穏やかに集中できるようになった。イライラすることが減り、充実感を得られるようになりました」と話している。


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