青森・東通原発で避難訓練 地震で炉心損傷した想定で

東北電力東通原発の炉心損傷を想定した訓練で、避難住民を乗せたバスを除染する陸上自衛隊員=11日午前、青森県六ケ所村

 青森県は11日、地震で東北電力東通原発(同県東通村)が炉心損傷した想定で、避難訓練を実施した。訓練では、自衛隊や原発30キロ圏にある5市町村の住民ら計約1200人が参加し、避難所への移動や安定ヨウ素剤の配布方法、除染の手順などを確認した。

 東通原発から30キロ圏内の同県六ケ所村では、東北電の社員や陸上自衛隊の隊員が、住民を乗せたバスや乗用車を1台ずつ停車させ、放射性物質が付着していないか検査した。汚染が確認された車両は水で除染した。

 六ケ所村での訓練を視察した三村申吾知事は「帰宅後(訓練内容などを家族らに)話し、より多くの人に広めてほしい」と呼び掛けた。


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