熊本女児殺害、父親が講演 「被害者に手差し伸べて」

犯罪被害者支援に当たる協議会の定期総会=23日午後、岡山県警高梁署

 犯罪被害者支援に当たる協議会の定期総会が23日、岡山県高梁市の高梁署で開かれ、2011年に熊本市で起きた女児殺害事件の遺族で、父親の清水誠一郎さん(47)が署員や同会員ら約70人を前に講演し「事件の大きさに関係なく、苦しんでいる被害者がいる。苦しいと言えない弱い人に手を差し伸べて」と呼び掛けた。

 11年3月、熊本市のスーパーに誠一郎さんら両親と買い物に来ていた心ちゃん=当時(3)=は大学生の男にトイレで殺害され、排水路で発見された。涙を拭いながら振り返り「警察や支援員の支援がなければ今の自分はなかった」と被害者支援の重要性を話した。


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