マグロ取りすぎで「迷惑料」拠出 函館市の漁協、1・5億円

 北海道函館市の南かやべ漁協は23日までに、国際合意による太平洋クロマグロ小型魚(30キロ未満)の漁獲枠を大幅に超過し、全国の漁業者の操業自粛を招いたとして、漁獲枠を消化できなかった漁業者向けの「迷惑料」1億5千万円を拠出した。

 日本定置漁業協会(東京)などによると、漁協は9月25日付で同協会に全額を支払った。協会は今後、各地の漁業者に配分する方針。南かやべ漁協幹部は「全国の同業者に迷惑をかけた。取りすぎを避けるため、混獲したクロマグロの放流を徹底している」と話した。


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