医学部入試「不適切」4事例明示 長期浪人や女性不利益も、文科省

記者会見する柴山文科相=23日午前、文科省

 文部科学省は23日、全国81大学を対象に実施している医学部入試の緊急調査の中間報告を公表した。「不適切な可能性が高い事案」として、試験の得点が同じでも、長期浪人生や女性は面接試験などでより高い評価を得ないと合格にならない場合がある、といった四つの事例を示した。

 四つの事例には、卒業生の子らを合格圏外の得点でも合格させたり、補欠合格者を繰り上げ合格にする際、下位の特定受験生に先に連絡したりするケースもあった。しかし、これらに対応する具体的な大学名について、文科省は既に不正な入試が明らかになっている昭和大を除き明らかにせず「大学が公表することが重要」とした。


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