北海道で伝統のホッカイエビ漁 朝焼けに白い帆はためく

ホッカイエビを船に揚げる漁師=22日午前、北海道・野付湾

 北海道別海町の野付湾で22日早朝、秋のホッカイエビ漁が始まった。雲の隙間から朝日が差し込む中、三角形の白い帆を張った打瀬船20隻がゆっくりと沖合約1・5キロの漁場へ向かった。

 明治時代から続く伝統漁法で、エビがすみかとする海草のアマモを傷つけないよう、帆で風を受け網を引く。野付漁協によると漁は夏と秋の年2回で、夏の水揚げは平年より多めの約13トンだった。

 22日は、体長12センチ程度と大きめのエビが多く網にかかり、別海町の漁師山口光明さん(61)は「初日にしてはたくさん取れた。こりこりした食感を楽しんでほしい」と笑顔だった。秋の漁期は来月6日まで。


  • LINEで送る