豪与党、下院も過半数割れ 前首相引退の選挙区で敗北

オーストラリアのモリソン首相(左)と集会に出席した下院補選候補のデーブ・シャーマ氏=20日、シドニー(AP=共同)

 【シドニー共同】オーストラリアのターンブル前首相の下院議員辞職に伴う補欠選挙の投票が20日、最大都市シドニー東部の選挙区で行われ、モリソン首相率いる自由党候補で元駐イスラエル大使のデーブ・シャーマ氏の敗北が確実となった。地元メディアが伝えた。

 これにより、自由党が主導する与党保守連合が下院(定数150)で保有する議席は75と過半数を割る。保守連合は上院(定数76)でも過半数を持たない。無所属議員の協力を得るとみられるが、8月に就任したモリソン首相は極めて厳しい政権運営を迫られる。保守連合は来年5月までに行われる総選挙でも苦戦が予想されている。


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