米、サウジ制裁で攻防 議会に武器禁輸論

サウジアラビアの首都リヤドでムハンマド皇太子(左)と面会するトランプ米大統領=2017年5月(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】サウジアラビア当局は20日、行方不明になった米在住のサウジ人記者ジャマル・カショギ氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館内で「死亡した」と認め、事態の収拾模索に動きだした。トランプ米大統領は事件を受け「何らかの制裁」を示唆するが、政治・経済の両面で結び付きが強いサウジとの同盟関係を重視し、制裁は限定的になる見通し。武器禁輸など強い制裁を求める声が高まる議会との攻防になるのは確実だ。

 ムハンマド皇太子の関与に言及せず、意図的な殺害ではないとするサウジの発表をトランプ氏は「信用できる」と評価。武器輸出を死守する考えを重ねて示した。


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