2018年10月20日 18:29 | 無料公開
ブラジル・リオデジャネイロの国立図書館で見つかった、日本で宣教活動をしていたカトリックのイエズス会が17世紀初めに長崎で印刷した日本語とポルトガル語の対訳辞書の扉部分。世界で4冊目の貴重な発見という=17日(共同)
【リオデジャネイロ共同】日本で宣教活動をしていたカトリックのイエズス会が17世紀初めに長崎で印刷した日本語とポルトガル語の対訳辞書が、ブラジル・リオデジャネイロの国立図書館に保管されていることが20日、分かった。現地調査した信州大人文学部の白井純准教授(45)によると、世界で4冊目の貴重な発見という。
イエズス会の東インド巡察師バリニャーノが、日本に輸入した活字印刷機で刊行した一連の布教用の書物は「キリシタン版」と呼ばれる。見つかったのは、その中の「日葡辞書」の1冊だ。
日葡辞書は江戸幕府によるキリスト教弾圧や禁教の影響で焼却されるなどし現存数が少ない。