サウジ、不明記者「死亡」と発表 素手で争いと主張、18人拘束

トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館の入り口付近に設けられた警察のバリケード=19日(ゲッティ=共同)

 【カイロ共同=根本裕子】サウジアラビアの反政府記者ジャマル・カショギ氏が行方不明になった事件で、サウジ当局は20日、カショギ氏は死亡したとする暫定捜査結果を発表した。

 意図した殺害ではなく、トルコ・イスタンブールの総領事館内で当局者と「素手による争い」になった結果だと主張、遺憾の意を表明した。

 サウジ当局は同国人18人を拘束し、王室顧問と情報機関高官を更迭したと表明、法廷での手続きを経て責任者を処罰すると明らかにした。

 更迭されたのはムハンマド・ビン・サルマン皇太子が重用してきた側近の王室顧問と情報機関高官ら5人。皇太子の関与には言及していない。


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