校舎80周の罰で教諭減給、滋賀 県教委が体罰、本人は依願退職

 中学2年の男子生徒に校舎の周りを80周(約18・4キロ)走るよう命じたのは体罰に当たるとして、滋賀県教育委員会は19日、大津市立南郷中の森田雅大教諭(31)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。教諭は依願退職した。生徒は9周目の途中に熱中症で倒れ、救急搬送された。

 県教委によると、ソフトテニス部を指導中の7月12日、気温が30度を超える中、サーブミスが多いとして走るよう指示した。生徒に謝罪し「振り返れば常識的な判断ではなかった」と話しているという。

 大津市教委の報告書では、指導で日常的に「あほ、ばか、ぼけ」との発言を繰り返すなどの問題行動があった。


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