中国、景気安定へ政策を総動員 GDP減速、財政・金融で

GDP速報値を発表する中国国家統計局の報道官=19日、北京(共同)

 【北京共同】中国の今年7〜9月期の国内総生産(GDP)が約9年半ぶりの低水準となったことを受け、中国政府は今後の減速要因となる対米貿易摩擦の影響を緩和するため、財政と金融の両面から景気対策を総動員する。経済成長の失速で失業者が増え、社会が不安定化するのを防ぐ狙いだ。

 財政省は今年の減税規模を当初予定から2千億元(約3兆2千億円)上積みし、1兆3千億元超に拡大。企業負担を減らすと同時に個人向け減税も実施し、消費の底上げを図る。貿易摩擦で影響を受ける輸出型企業も支援し、従業員の配置転換などを促す。


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