秋田も1県1JAの方針 経営難で全国に動き広がる

記者会見する秋田中央会の船木耕太郎会長(中央)ら=17日午前、秋田市

 JA秋田中央会は17日、秋田県内の全14JAを、2024年をめどに統合し、県単一の組織とする方針を正式に発表した。11月28日に開く県JA大会での決議を目指す。地域農協の経営環境は厳しく、コスト削減などで基盤強化が見込める「1県1JA」の動きは全国的に広がっている。

 「秋田の農村を次の世代にきちんとつないでいくためのスタート地点だ」。秋田市内で記者会見した船木耕太郎会長は、こう意気込んだ。農家にとって、資材を安く仕入れるメリットがあることなどを説明した。

 農協改革を主導する農林水産省も、統合の流れを前向きに評価する。


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