中学生いじめ「学校向き合わず」 3回自殺未遂、母親が不信感

埼玉県川口市立中の男子生徒がいじめ被害を訴え3回自殺未遂していた問題で、資料を指さす生徒の母親=16日午後、埼玉県川口市

 埼玉県川口市立中の男子生徒(14)がいじめ被害を訴え、3回自殺未遂していた問題で、生徒の母親(43)が16日、取材に応じ「学校は向き合ってくれなかった。今も説明はなく先が見えない」と、学校や市教育委員会への不信感を語った。

 母親によると、生徒は入学直後の2016年5月ごろから、サッカー部の同級生らに無視されるようになった。同年9月、いじめの内容や相手の名前、「助けてください」などと書いた手紙を担任に複数回渡したが、十分な対応はなかった。

 生徒は同月、自宅で首つり自殺を図った。登校をやめたが翌月も自殺未遂。17年4月にはマンションから飛び降り重傷を負った。


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