日産不正、出荷優先で検査軽視 違反認識、管理甘さ露呈

記者会見で、燃費測定などの不正について謝罪する日産自動車の山内康裕執行役員(中央)ら=26日午後、横浜市の本社

 日産自動車は26日、燃費測定などの不正に関する報告書を公表し「計画通りの生産出荷が優先され、検査が軽視されていた」と説明した。検査員は規範に違反することを知りながら、測定値を書き換えるなどの不正行為に及んでいたことも明らかにした。無効な検査結果も有効としていた。現場管理の甘さが改めて露呈した。

 山内康裕執行役員が横浜市の本社で記者会見し「お客さまや関係者に多大なご迷惑をおかけし、あらためて深くおわび申し上げる」と謝罪。不正の対象となった台数は当初の1171台から1205台に拡大し、検査の人員不足や設備の不備に原因があったと説明した。


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